いっしょに!おえかきおねいさん

2013年武蔵野美術大学映像学科進級制作展にて行われた展示とパフォーマンス
アニメやテレビドラマのヒーローやヒロインに憧れたり、なってみたいと思ったことはないだろうか。
作者は小さい頃から教育テレビ漬けで過ごし、
「うたのおねいさん」は自分にとって天職であるはずだと思い込んでいた。
いつか自分もあの役をやってみたい。
そこで自分でなってみることにした。
「うた」のおねえさんはいるけど「おえかき」はいない!
ということで「おえかきおねいさん」になってみた。
しかしいざなってみると、さてはて一体全体どうしたらいいのか皆目見当もつかない。
願望を手に入れたかの様に見えたがそれは見た目ばかりで、
そこへたちかえるのは何ものにもなれない自分そのものであった。
そこにはなりきることの出来ない二人のいつもの日常へと戻ってゆく。
おね「え」さんではなくおね「い」さんなのは正しいおねえさんではないから。
パッと見似てるけど、なんだかちょっと違う。
夢や理想へ向かおうとするひらもととそれに付き合わされるタナカによる記録。

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